⚽J2藤枝MYFC 強心臓の「ダイナモ」、ボランチ西矢 チームに上昇気流 夏移籍で定位置奪取

 強心臓のダイナモ、J2藤枝に夏移籍したMF西矢健人(23)がボランチで定位置をつかみ、攻守で貢献している。先発の座をつかんだ熊本戦からチームは2勝2分けと負けなしで残留争いから抜け出し、上昇気流に乗ってリーグ戦終盤へ。「残り全勝して上を目指す」と決意を固める。

リーグ戦終盤に向け、攻守でチーム貢献を誓うJ2藤枝のMF西矢(中央)=藤枝MYFCグラウンド
リーグ戦終盤に向け、攻守でチーム貢献を誓うJ2藤枝のMF西矢(中央)=藤枝MYFCグラウンド

 6千人以上が来場して満席になった前節ホーム清水戦はMF水野とコンビを組んで中盤を固め、相手キーマンだった乾に仕事をさせなかった。前所属のJ3FC大阪は昨年までJFL。スタジアムの7割近くを埋めた清水サポーターからブーイングを浴びたが、「あんな熱狂的な応援の中でプレーしたのは初めてで幸せだった。楽しむ余裕があった」と笑顔で振り返る。
 自陣深くから相手ゴール前まで「ボックストゥボックス」の運動量が武器。「補う範囲が広く、守備のスピードと強度を兼ね備えている」と須藤監督。けがで長期離脱中のMF杉田、河上の穴を埋める存在になっている。
 試合中にピッチの中から須藤監督と意見交換する場面も多い。「90分間、チームに隙が生まれないよう周囲に声をかけ、鼓舞している」と役割を自認すれば、指揮官も「自分で考えてプレーできる選手」と信頼を寄せる。
 左足のキックも正確でセットプレーのキッカーを務める。次節は長崎戦。「攻守で圧倒して自分の価値を上げたい」。守備で持ち味を最大限発揮すると同時に、攻撃面での成長も誓う。
 (寺田拓馬)

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