⚽静岡SSUボニータ、最終節飾れず なでしこリーグ1部残留

 サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部は9日、磐田市のゆめりあなどで最終節となる第22節6試合を行った。静岡SSUボニータはホームでスフィーダ世田谷と対戦し2―4で敗れた。ボニータは4勝5分け13敗の勝ち点17で入れ替え戦に回る11位となったが、2部2位のJFAアカデミー福島が1部加盟基準を満たしていないため、入れ替え戦が実施されず、ボニータの残留が決まった。

静岡SSUボニータ-スフィーダ世田谷 前半37分、ボニータ小池(左端)のゴールで同点に追い付く=磐田市のゆめりあ
静岡SSUボニータ-スフィーダ世田谷 前半37分、ボニータ小池(左端)のゴールで同点に追い付く=磐田市のゆめりあ

 最終節でボニータは前半、FW小池真理の2得点で2度追い付いたが、後半2失点で突き放された。

バニーズ群馬 1(0―0 1―1)1 オルカ鴨川

ニッパツ横浜FC 1(1―1 0―0)1 ASハリマ

伊賀 2(1―0 1―0)0 大和シルフィード

スフィーダ世田谷 4(2―2 2―0)2 静岡SSUボニータ

朝日インテックL名古屋 1(1―0 0―0)0 スペランツァ大阪

日体大SMG横浜 2(0―1 2―0)1 愛媛
 ▽最終順位 ①オルカ鴨川 勝ち点44②朝日インテックL名古屋41③伊賀40④スフィーダ世田谷38⑤ニッパツ横浜FC37⑥日体大SMG横浜34⑦ASハリマ30⑧バニーズ群馬24⑨愛媛22⑩スペランツァ大阪18⑪静岡SSUボニータ17⑫大和シルフィード13

最終戦は飾れず 手応えと課題
 試合前から来季の1部残留は決まっていたが、ボニータのホーム2勝目を目指す姿勢は変わらなかった。2―2の同点で迎えた後半。引き分け狙いで守りを固めることもできたが、勝ち越しを狙って、昨年女王を相手に果敢に攻めた。
 小川監督は「(勝ち点)0か3のゲームをしよう。アグレッシブに」。結果は地力の差を見せつけられ、セットプレーと個人技で2失点。前半37分の混戦からのシュート、44分の技ありループと2得点のFW小池は「勝って笑顔で終わりたかった」と言葉を詰まらせたが、来季につながる戦う姿勢は存分に示せたはずだ。
 1部昇格1年目の今季。痛感したのは相手チームの球際での反応の早さや勝負強さだ。この日も勝敗を分けたこぼれ球の回収で後手に回り、劣勢を強いられた。指揮官は「要所で(自由に)やらせてくれないのが1部」と強調した。
 それでも若手や経験が浅い選手を積極的に起用し、実戦を積んだのは2年目に生きる。DF山田主将は来季へ「5位以上を目指す」と目標を掲げチーム力の底上げを誓った。
 (名倉正和)

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