ダルク関係者が講師、薬物依存の怖さ学ぶ 静岡の科学技術高 

 静岡市葵区の科学技術高はこのほど、薬物依存から回復を目指す民間施設「静岡ダルク」(函南町)関係者を講師に招いた薬学講座を実施した。約940人の生徒が真剣に耳を傾け、大麻や覚醒剤などの薬物乱用の危険性を学んだ。

全校生徒の前で薬物依存の弊害を語る浦野さん(左)と峰尾さん=静岡市葵区の科学技術高
全校生徒の前で薬物依存の弊害を語る浦野さん(左)と峰尾さん=静岡市葵区の科学技術高

 過去に自身が薬物に依存した同施設の浦野光センター長は「更生しようと頑張っても、何度も手を出してしまった。今は(薬物が)無いほうがずっといいと思える」と回復への道のりを振り返った。自立訓練や就労支援などを担う事業所「静岡ダルクRSB」の峰尾弘代表は「薬物依存の危険は身の回りに潜んでいる。何かあれば、まずは先生やダルクに相談してほしい」と強調した。
 建築デザイン科3年の田宮美琴さん(18)は「感情的な弱さから薬物に手を出してしまう場面など、人ごとではないと感じた。強い意思を持ち、薬物に関わらないようにする」と誓った。
 (社会部・鈴木紫陽)

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