記者コラム「清流」 「悔しさ」前進する糧に

 好成績を残したスポーツチームなどが首長らを訪ね、結果を報告する表敬訪問。磐田市は「スポーツのまち」を掲げるだけあり、夏の終わりになるとさまざまな競技で活躍した生徒らが喜びを伝えに訪れた。
 その中で特に印象に残った場面がある。水球全国大会で準優勝となった男子中学生らが「点数や結果にこだわって練習したい」などと自身を見つめ直してやらなければいけないことを口にした。彼らは予選の東海大会の決勝で負けた“ライバル”と最高峰の舞台で再び激突。結果は、東海よりも点差が開いて敗れた。
 彼らは笑顔を見せなかった。悔しさを持って挑んだだけに、さまざまな思いがこみ上げてきたのだろう。ライバルの存在が、大きな力を発揮するためのエネルギーになるはず。悔しさを前進する糧にしてほしい。
(磐田支局・崎山美穂)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞