北海道「Fビレッジ」視察 新野球場周辺整備の参考に 浜松の期成同盟会

 浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会でつくる「新野球場建設促進期成同盟会」(会長・中野祐介市長)は20日、北海道北広島市を訪れ、プロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を核とした一帯エリア「北海道ボールパークFビレッジ」を視察した。県が野球場を整備する遠州灘海浜公園篠原地区(西区)や最寄りとなるJR高塚駅(南区)周辺のまちづくりの参考にする。

エスコンフィールドを核とした「Fビレッジ」を視察する中野祐介市長(中央)ら期成同盟会のメンバー=20日午前、北海道北広島市
エスコンフィールドを核とした「Fビレッジ」を視察する中野祐介市長(中央)ら期成同盟会のメンバー=20日午前、北海道北広島市

 視察に参加したのは中野市長や浜松商議所の斉藤薫会頭、市自治会連合会の広野篤男会長ら。北広島市役所で担当職員から整備に至る経緯や概要などについて説明を受けた後、Fビレッジ内の農業学習施設や宿泊施設、エスコンフィールドを見学した。
 中野市長は北海道副知事時代にエスコンフィールド周辺の整備に関わった。オープンしたエリアを実際に見て回り、「単に施設をつくるのではなく、どういうまちづくりをするのかを見据えて考えることが重要だと再認識した」と語った。
 Fビレッジは約32ヘクタールの敷地に球場やホテル、ドッグラン、商業施設、飲食店など幅広い施設が入る。野球開催日以外でも買い物やレジャーが楽しめるエリアとして整備され、今季の9月末までの来場者は当初目標を超える303万人に達した。
 県が整備する野球場を巡っては、県がドーム型や照明設備のない屋外球場を軸に規模や構造を絞り込む作業を進め、2024年6月の基本計画公表に向けて県議会2月定例会で計画素案を示すスケジュールを示している。川勝平太知事はJR高塚駅からのまちづくりを求め、浜松市は本年度から「道の駅」設置に向けた調査を開始している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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