⚽藤枝MYFC 大宮に逆転負け J2第39節

 明治安田J2リーグは22日、藤枝総合運動公園サッカー場などで第39節が行われ、12位の藤枝は大宮に2―3で逆転負けした。

藤枝―大宮 試合終了間際、大宮に決勝ゴールを許し肩を落とす藤枝イレブンとサポーター=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・二神亨)
藤枝―大宮 試合終了間際、大宮に決勝ゴールを許し肩を落とす藤枝イレブンとサポーター=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・二神亨)


 ②藤枝サ(1勝1敗)▽観衆3487人
 大宮 11勝6分け22敗(39) 3(0―1 3―1)2 藤枝 13勝9分け17敗(48)
 ▽得点者【宮】中野(3)袴田2(3)【藤】久富(2)矢村(8)

 【評】藤枝は2点をリードしながら大宮に逆転負けした。
 前半21分、榎本のシュートで得たCKから小笠原の頭での折り返しを最後は久富が詰めて先制。追加時間にもアンデルソン、横山に続けて決定機があったが、GKに防がれた。
 追加点は後半13分、榎本のクロスを矢村が左足で合わせた。しかし、23分に小笠原のバックパスを奪われて失点。39分に小笠原が得点機会阻止で退場になると、44分と51分にゴールを許して敗れた。

2点リードもリズム崩す  残留を争う大宮の執念に、最後の最後で屈した。「一度アンバランスになると臆病になる悪い癖がある」。2―0から試合を落とした須藤監督は会見で眉間にしわを寄せた。
 前半に工夫したCKからMF久富のゴールで先制し、後半13分にFW矢村が追加点を挙げた時点までは理想的展開だった。矢村のゴールは華麗なループ。クロスを左足ボレーで柔らかく合わせると、ボールはGKの頭上をふわりと越えた。
 リズムを崩したのは後半23分の失点。DF小笠原が足を滑らせ、弱くなったバックパスを拾われた。小笠原は39分には背後に抜け出した相手を倒して退場に。二つの場面ともCB川島が前に引き出されて起きたプレーで、守備陣を束ねる主将は「相手は意図的に“事故”を狙っていた。周りが協力して食い止めないと」と指摘した。
 選手層が薄い中、やりくりしてきた須藤采配もこの日ははまらなかった。2―1から攻撃に特長ある選手を下げて守備的布陣にしたが、「意図が明確にならず、チーム内の意識共有が曖昧だった」と矢村。結果的に、1人少ない状況で経験の浅い強化指定の大学生2選手を同時投入してから2失点。指揮官は「自分がしっかり試合をコントロールしたかった」と反省した。
 次節水戸戦は一発退場の小笠原に加え、累積警告でMF横山とDF鈴木も出場停止になる。久富は「自分の甘い部分を見つめ直し、チームとして勝ち切る力を付けたい」と気持ちを切り替えた。
 (寺田拓馬)

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