11月解体の工場外壁 みんなでお絵描き 「もったいない」出来 藤枝・マルタカテクノ60周年

 藤枝市八幡の医療機器の開発製造会社「マルタカテクノ」(大河原吉貴社長)は21日、創業60周年記念の一環で、老朽化に伴い11月から解体する工場棟などの外壁に市内外の子どもたちが絵を描いたイベント「みんなのキャンバス」を同社で行った。社員やその家族、絵を描いた子どもたち、地元住民らが来場し、完成した壁画を眺めて楽しんだ。

工場棟の外壁に描いた絵を眺めて楽しむ親子連れ=藤枝市八幡のマルタカテクノ
工場棟の外壁に描いた絵を眺めて楽しむ親子連れ=藤枝市八幡のマルタカテクノ

 解体するのは製品の製造工場と事務所、試験室の計3棟。女性社員が解体前に工場の壁に子どもに絵を描かせたいと発案した。絵を描いたのは広幡こども園、たちばな保育園、岡部聖母幼稚園の子どもたちや、藤枝特別支援学校、吉田特別支援学校、静清高生ら約150人。今月から作業を始め、屋外で使えるイベント用絵の具で動物や花、乗り物、アニメキャラクターなどを外壁やガラスに自由に描いた。
 子どもたちは自分が描いた絵を見つけると喜び、写真撮影した。大河原社長は「想像以上に喜んでもらえた。解体するのがもったいない」と笑みを浮かべた。
 同社は東京で1964年に創業し、80年に藤枝市に移転した。
 (藤枝支局・青木功太)

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