⚽藤枝ＭＹＦＣ ＤＦ中川、統率力で残留確定へ意欲 ８戦ぶり先発狙う
持ち前の統率力を発揮し、Ｊ２藤枝のＤＦ中川創（２４）がチームをＪ２残留確定に導く。「公式戦で実力を示し、もう一皮むけたい」。磐田から今季途中に期限付き移籍したＣＢは次節ホーム水戸戦で８試合ぶり先発を狙う。
藤枝で初先発した９月初めの栃木戦は０―２で敗れ、チームは次節熊本戦で４連敗８戦勝ちなしの泥沼を抜けた。自身は先発を外れて上昇気流に乗り損ね、「苦い経験だった。今も嫌な思い出が消えていない」と振り返る。
前節大宮戦は１点リードの後半２７分からピッチに入ったが、２失点して逆転負け。「相手の圧力に押し込まれ、『ゲームを締める』という役割を果たせなかった」と反省する。
次節はＤＦの鈴木と小笠原が出場停止で、３バックのうち２枚が必然的に変わる。「準備はできている。先発メンバー外だった選手はみんな燃えている」と練習で激しい競争を繰り広げる。
引き分け以上で残留が決まる大一番に向け、「攻守に強気で入る。声を出してリーダーシップを取り、ビルドアップでも周りを落ち着かせたい」と意欲を高める。
須藤監督は「安定感があり、コーチングもいい」と認めた上で、「引かずにつぶすことが課題」と藤枝の戦術をさらに身に付けるよう求める。今季は残り３試合、最終盤で首脳陣の評価を覆せるか。背番号２４は「練習から球際激しくと心がけている。悔しさを払拭したい」と決意を示す。
（運動部・寺田拓馬）
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