⚽静岡学園、開誠館 順当8強 高校サッカー選手権静岡県大会決勝トーナメント

静岡学園ー沼津東 前半4分、先制点を決める静岡学園の高田(中央左)=草薙陸上競技場   第102回全国高校サッカー選手権静岡県大会(県サッカー協会、県高体連、静岡新聞社など主催)の決勝トーナメント1回戦が29日、草薙陸上競技場などで行われ、ベスト8が決まった。第1シードの静岡学園、浜松開誠館、藤枝明誠、藤枝東は全て順当勝ち。第2シードは明暗が分かれ、富士市立と浜名は8強入りしたが、清水桜が丘は常葉大橘に、清水東も磐田東に敗れた。
▽決勝トーナメント1回戦
 静岡学園 5(3―0 2―0)0 沼津東
 浜松開誠館 1(1―0 0―0)0 日大三島
 藤枝明誠 3(0―0 1―1 延長 0―0 2―0)1 飛龍
 藤枝東 6(4―0 2―0)0 オイスカ浜松国際
 常葉大橘 1(1―0 0―0)0 清水桜が丘
 磐田東 3(1―0 2―0)0 清水東
 富士市立 4(3―1 0―2 延長 0―0 1―0)3 聖隷クリストファー
 浜名 3(1―0 2―0)0 東海大翔洋


静岡学園 快勝発進 高田がハットトリック
 主力に故障者が多い中でも優勝候補本命の静岡学園が大量5点を奪って快勝発進した。J2徳島入りが内定しているMF高田はハットトリックを演じ、「より自分が結果を出さないと。得点を取ることを追求したい」と自覚を深めた。
静岡学園ー沼津東 後半23分にPKを決め、ハットトリックを演じた静岡学園の高田=草薙陸上競技場
 低い位置で守備ブロックを敷く沼津東に対し、前半4分に高田が利き足とは逆の右で先制点を奪って流れをつかむと、ほぼ一方的に攻め続けた。
 エースでJ1川崎入りが決まっているFW神田をけがで欠くが、Aチームで初めて公式戦に出場したFW庄がゴールを決めてアピール。「思い切って持ち味のドリブルで仕掛けようと思った。スタメンを勝ち取り、神田を全国に連れて行く」と誓いを新たにした。
 県総体に続く県2冠と2年ぶりの全国選手権に向け、川口監督は「トーナメントの初戦でいい入りができた。FWと中盤の選手構成を考えながら戦いたい」とチーム内にさらなる競争を促した。

沼津東 快進撃止まる 厚い壁にシュート0
 ノーシードから勝ち上がった沼津東は静岡学園の厚い壁の前にシュート0本。快進撃が止まったが、増山監督は「いい経験ができた。次につながる」と先を見据えた。
試合後、スタンドに挨拶する沼津東イレブン=草薙陸上競技場
 進学校で3年生は既に引退し、1、2年生だけの新チーム。最少失点にとどめて後半にハイプレスを掛けるプランだったが、高い個人技を持つ相手の前に最後まで反撃の糸口をつかめなかった。
 自主性を重んじるチームで戦術の立案を担うMF山崎は「想定が甘く、相手の圧力が上回った」と認めた上で、「全国トップレベルを肌で感じることができた。反省を生かし、練習の質を上げたい」と意欲を高めた。

浜松開誠館 シュート11本も1点止まり
 昨年覇者の浜松開誠館はシュート11本を放ちながら1得点。格下の日大三島に辛勝したが、青島監督は「実力もリーダーシップも去年のチームと比べて足りない」と選手にハッパを掛けた。
浜松開誠館ー日大三島 前半32分、ヘディングで決勝点を決める浜松開誠館の菅原(9)=草薙陸上競技場
 唯一の得点は前半32分、クロスを遠いサイドでFW菅原が頭で合わせた。その後も押し込み続けたが、ゴール前での詰めが甘く追加点を奪えなかった。
 大会前に主将を2年生のDF荒明にすると決めたが、3年生で昨年の全国舞台を知る菅原は「最上級生の意地がある。個人もチームも試合を通じて経験を積み上げ、優勝する力を付けたい」と決意を固めた。
 (運動部・寺田拓馬)

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