「災害想像し自発的行動を」 静岡市で防災講座

 静岡市駿河区の地域住民らでつくる「西豊田学区地域支え合い体制づくり実行委員会」はこのほど、ワークショップ形式の防災講座を同区の市健康文化交流館来・て・こで開いた。地元住民やボランティアスタッフら約50人が参加した。

防災のワークショップに取り組む参加者=静岡市駿河区小鹿の市健康文化交流館来・て・こ
防災のワークショップに取り組む参加者=静岡市駿河区小鹿の市健康文化交流館来・て・こ

 同委員会委員でしずおか住環境防災サポートセンター理事の岡村智樹さん(55)=同市清水区=が講師を務め、「災害を想像できるか」をテーマに東日本大震災の津波で多くの児童が犠牲になった宮城県石巻市の大川小の事例を紹介。災害が起きる前からさまざまなリスクを想定しておく重要性を指摘した。
 ワークショップでは参加者が災害発生時を想像して「避難所生活がストレスになる」「栄養バランスが足りない」など衣食住の課題を模造紙に書き込んだ。同委員会委員の江原勝幸県立大短期大学部准教授(社会福祉)は「災害が想像できれば自発的に行動が取れるようになる」と助言した。
 同委員会は12月2日午後4時から、夜間の避難所運営をテーマにした講座を市立豊田中で開く。申し込みは江原准教授の研究室<電054(202)2685>へ。
 (社会部・鈴木紫陽)

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