記者コラム「清流」 夜道での反省

 気温が急激に下がり、肌寒い季節となった。「熱中症が危ないから」という言い訳は使えなくなり、深刻な運動不足の解消のため、仕事終わりにランニングを始めた。走っていると日がみるみる短くなっていくことを実感する。最近では夕暮れ時に走り始めると、途中で辺りは真っ暗になる。
 横断歩道のない小さな交差点。車が一時停止の標識に従い止まったので、そのまま走り続けると、再び動き始めてひやりとした。見えているだろうと油断してしまったが、おそらく運転手には暗くて見えていなかった。自分が着ていたのは暗い色の運動服だった。
 夏以降、管内で起きた大きな事故のほとんどが、夕暮れ時か夜間に発生している。安全運転への意識ばかりで、歩行者としての危機管理の重要さに気づけていなかったことを反省した。
(袋井支局・北井寛人)

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