浜松市、朝月副市長が抱負「市民寄り添い丁寧に」

 浜松市水道事業・下水道事業管理者から1日付で副市長に就任した朝月雅則氏(64)が同日、市役所で就任式に臨み、「それぞれの地域の立場を尊重し、市民に寄り添いながら声を聞く。分かりやすい説明、丁寧な応対を行うことを念頭に置いて精いっぱい職務を務めたい」と抱負を語った。

就任式で抱負を述べる朝月副市長=浜松市役所
就任式で抱負を述べる朝月副市長=浜松市役所


 朝月副市長は1982年入庁。東区長や健康福祉部長、デジタル・スマートシティ推進事業本部長などを歴任した。3人目の副市長として、2024年1月1日の行政区再編後の3区政と区役所業務を所管し、3区移行後は天竜区役所に常駐して中山間地域振興の特命事項も担う。
 朝月副市長は12市町村合併や政令市移行の業務に関わった経験を、地域特性が異なる3区の区政運営に重ねながら「原点回帰の気持ち。当時の行政としての姿勢、思いを再び果たしたい」と強調。中山間地域振興は「部局横断的な取り組みが必要。今まで以上に密な連携をお願いしたい」と出席した幹部職員約120人に呼びかけた。
 中野祐介市長は「広大な面積の浜松市は地域ごとに課題や実情、特色、持っている力などが多種多様で、現場感覚を大事にしなければ市全体の活性化は導き出せない」と述べ「行政区再編を機に、朝月副市長を先頭により現場主義を貫き、地域に出向いて住民の声を聞くことで、浜松がよりよい街になるよう一丸で仕事をしてほしい」と求めた。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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