静岡人インタビュー「この人」 浜松市副市長に就任した 朝月雅則さん(浜松市東区)

 1982年に浜松市職員となり、東区長や政策補佐官、健康福祉部長などを歴任。定年退職後は再任用でデジタル・スマートシティ推進事業本部長を務めた。前任は市水道事業・下水道事業管理者。64歳。

朝月雅則さん
朝月雅則さん

 ―3副市長の中での役割は。
 「2024年1月の行政区再編に合わせて新設された区政担当を担う。3区移行後は天竜区役所に常駐し、中山間地振興も担当する。区役所の業務は防災や福祉、まちづくりと幅広く、“ミニ市役所”的な機能を持っている。本庁各部局との連携をしっかりと取っていきたい」
 ―区政担当の意気込みを。
 「当時の市長が『環浜名湖政令指定都市構想』を掲げた直後の02年9月に企画課に配属され、12市町村合併、政令市移行の事務に関わった。当時の組織としての一貫した姿勢は、それぞれの地域の立場を尊重し、住民の声をよく聞き、丁寧な説明を行うことだった。当時の思いを念頭に置き、職務を果たしたい」
 ―中山間地域の課題は。
 「過疎化や少子化、高齢化、防災、保健・医療・福祉の確保などが共通課題だ。現在の市中山間地域振興計画が24年度で終了し、25年度から次期計画がスタートする。まずはその計画策定に注力する。副市長としては初めて区役所に常駐するので、フットワーク良く動いて住民の声を聞き、実情把握に努める」
 ―職員に求めることは。
 「区政や中山間地振興は幅広い分野にまたがる。天竜区役所や中山間地担当の職員だけでなく、全職員が課題を共有し、解決策を考えてほしい。私自身、机上で検討するのではなく、最前線で働いている職員の声も幅広く聞くことが重要だと思っている。現場の声をしっかりと受け止める姿勢を示したい」
 (浜松総局・宮崎浩一)

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