24年度 家庭ごみ排出減施策 バッグ型コンポスト普及へ 浜松市11月補正予算案

 浜松市が10日発表した11月補正予算案は、家庭ごみ減量施策の推進や医療体制の充実、道路の整備・維持管理などに重点を置いた。市は家庭ごみ排出量の削減に向けて2024年度、生ごみの堆肥化や雑がみの資源化を促進するための新たな施策をスタートする。持ち運びができるトートバッグ型コンポストの普及や企業事務所内への雑がみ回収カートの設置を進める。同予算案に関連費用として追加補正で260万円、債務負担行為で330万円を計上した。=関連記事5面へ

浜松市役所
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 トートバッグ型コンポストは縦37センチ、横50センチ、奥行き21センチ。市はこれまで、住宅の庭などで使える据え置き型コンポストの無料配布を積極的に進めてきたが、場所にとらわれず、誰でも気軽に生ごみ堆肥化に取り組んでもらおうと、トートバッグ型の普及を進めることにした。
 当初はモニターとして100人に配布し、減量効果を確かめた上で今後の施策に生かす。モニター期間は1年間で、24年1月ごろから募集する予定。
 雑がみ回収カートは30事業所程度への設置を予定している。従業員が出勤時などに気軽に雑がみを持ち込める環境をつくり、市民の分別意識の向上や資源化の促進につなげる。
 市が行った市内の各家庭から出る可燃ごみの内訳調査では、生ごみが約35%と最も多かった。2番目に多い紙類は約30%に上り、そのうち約35%を雑がみが占めた。市は家庭ごみ処理の有料化を検討すると同時に、生ごみや雑がみを中心とした家庭ごみの減量施策も強化している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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