⚽大逆転2発! 歓喜のジュビロ磐田 劇的最終節、J1復活決めた

 明治安田J2リーグは12日、最終節を行い、前節まで3位だった磐田が栃木を2-1で下し、自動昇格圏の2位に滑り込んだ。

栃木―磐田 (左)前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める(中)後半16分、磐田・松本(奥右)が勝ち越しのヘディングシュートを決める(右)勝利を決め喜び合う磐田イレブン=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 (左)前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める(中)後半16分、磐田・松本(奥右)が勝ち越しのヘディングシュートを決める(右)勝利を決め喜び合う磐田イレブン=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、磐田・松本(奥右)がヘディングシュートを決め逆転する=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、磐田・松本(奥右)がヘディングシュートを決め逆転する=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、逆転ゴールを決め、チームメートと喜ぶ磐田・松本(中央)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、逆転ゴールを決め、チームメートと喜ぶ磐田・松本(中央)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
前半41分、同点ゴールを決めたドゥドゥ(33)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
前半41分、同点ゴールを決めたドゥドゥ(33)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 (左)前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める(中)後半16分、磐田・松本(奥右)が勝ち越しのヘディングシュートを決める(右)勝利を決め喜び合う磐田イレブン=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 前半41分、磐田・ドゥドゥ(右)がミドルシュートを決める=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、磐田・松本(奥右)がヘディングシュートを決め逆転する=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
栃木―磐田 後半16分、逆転ゴールを決め、チームメートと喜ぶ磐田・松本(中央)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)
前半41分、同点ゴールを決めたドゥドゥ(33)=栃木・カンセキ(浜松総局・山川侑哉)

②カンセキ(磐田2勝)▽観衆10741人
磐 田 21勝12分け9敗(75) 2(1―1 1―0)1 栃 木 10勝14分け18敗(44)
▽得点者【磐】ドゥドゥ(9)松本(9)【栃】大島(7)


 【評】磐田は栃木に逆転勝ちした。
 序盤から押し気味に試合を進めていたが、前半24分、左サイドからのロングボールを中央で決められて先制を許した。だが、41分にショートコーナーからドゥドゥがミドルシュートを放ち同点に追い付いた。
 試合を振り出しに戻して攻勢に転じ、後半16分、松原のクロスを中央に飛び込んだ松本が頭で合わせて勝ち越した。終盤は相手のカウンターを堅い守りでしのぎ切った。
補強禁止乗り越え結束  磐田のJ1自動昇格を告げる笛が敵地のスタジアムに響くと、ベンチの選手たちは一斉にピッチになだれ込んで喜びを分かち合った。補強禁止という前代未聞の事態を乗り越え、1年で成し遂げた快挙。主将のMF山田は「同じ選手で何年も一緒にやることはない。絆があるメンバーだ」とうれし涙を拭った。
 先制点を許しても決して諦めない。清水の試合の行方が気になる展開だが、目の前の試合に集中した。同点で迎えた後半16分。右膝半月板の損傷を抱えながらも強行出場したDF松原が渾身(こんしん)のクロスを入れる。ゴール前に飛び込んだのはMF松本だ。「最後に点を取れる自信はあった」。終盤戦にめっぽう強いと自負する男が頭で値千金のゴールを押し込んだ。
 今季の磐田は松本はじめ9ゴールが3人いるが、2桁得点者はいない。さらにチーム得点王だったFWジャーメインが終盤に故障離脱。横内監督は「全員で点を取ることをシーズン通して発揮してくれた」とたたえた。
 前回昇格した2年前のように大型連勝がなくても、一度も連敗がなかったのが大きい。敗戦を喫しても、指揮官とスタッフが次節までに課題を整理して、選手たちに浸透させた成果だろう。
 ベンチ入りメンバーは帯同しなかった控え選手のユニホームを掲げて記念写真に収まった。「チームのために仲間のためにできる選手ばかり」と山田。それを束ねた34歳の主将は異例ずくめの1年を逆手にとって成長を遂げた仲間を誇った。
(名倉正和) DF鈴木海が古巣に恩返し  磐田のDF鈴木海が昨季育成型期限付き移籍で在籍した古巣・栃木に成長した姿を見せた。センターバックの伊藤槙が出場停止のため最終節で、8月の町田戦以来の出番が回ってきた。「最近は悔しい思いをしてきた。ここで全部ぶつけたかった」と強い気持ちでピッチに立った。1失点でしのぎ自動昇格を決めると、こらえてきた思いを抑えきれなかった。
 前半に先制点こそ許したが、勝負どころの後半は相手ストライカーに思うような仕事をさせなかった。チームはオフに入るが、来週にはパリ五輪を目指す世代別日本代表の強化試合が控える。「試合に勝って結果にこだわってやっていく」と意気込みを示した。

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