防災設備、ゲーム感覚で探索 御前崎で児童らロゲイニング 機能もチェック
御前崎市のNPO法人御前崎災害支援ネットワークは11日、災害時に役立つ地域の設備や機能を歩いて学ぶ「防災ロゲイニング」を同市池新田地区で行った。小学生や高校生ら約15人が参加し、冒険ゲーム感覚で防災知識を高めた。
同地区の避難場所の浜岡中学校をはじめ、防火水槽やAEDがある店舗など15カ所をチェックポイントに指定。設備の重要性が高いほど高得点が得られるルールで行った。参加者は6班に分かれて同地区の市研修センターを出発。制限時間45分の中でより多くの場所を巡り、総獲得点数を競い合った。
防災ロゲイニングの狙いについて同NPOの落合美恵子代表理事は「地域の防災設備や危険箇所を把握する習慣を身に付ければ、災害避難や応急処置時に素早い行動判断ができるようになる」と指摘。子どもたちはチェックポイントにたどり着くと写真撮影をしたほか、用意されたマップを広げて設備の概要や機能も学んだ。
参加者は防災カルタや津波避難の図上シミュレーション、非常食作り体験にも挑戦。切迫する南海トラフ地震への備えについて考えを深めた。
(御前崎支局・市川幹人)