秋まつりに自慢の一皿 来春、静岡に移住予定の調理師鈴木さん「住民の温かさ魅力」

 静岡市葵区の清沢小で12日に開かれた清沢秋まつりには、来年3月に横浜市から清沢地区に移住する予定の調理師鈴木龍士郎さん(36)が飲食ブースを出店し、地元住民と交流した。移住を決意した理由について「住民の温かさや豊かな山の食材が魅力」と明かした。

料理を提供する鈴木さん(右)と林さん(中央)=静岡市葵区
料理を提供する鈴木さん(右)と林さん(中央)=静岡市葵区

 鈴木さんは東京都へのアクセスの良さや自然の豊かさから静岡県を移住先に考えていたところ、4年前に同地区へ移住した林希さん(35)、里江子さん(37)夫妻に勧められ、同地区への移住を決意。希さんが「あいさつ代わりになる」と鈴木さんに出店を提案し、腕によりをかけた料理を2人で地元住民に振る舞った。
 今回提供したのは、レモンの実や皮を使用したレアチーズケーキや、デミグラスソースをベースにしたチキンストロガノフなど。購入した地元住民には「おいしい」「今後も売ってほしい」と好評で、用意した70個のケーキは約1時間半で売り切れた。移住後は朝食付きの貸し宿を運営する予定で、鈴木さんは「食を通じて地域の人を喜ばせられたらうれしい」と意気込んだ。
 (社会部・五十嵐美央)

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