日本⚽ゴールラッシュで好発進 ミャンマーを5-0 W杯2次予選初戦

 米国とカナダ、メキシコで共催されるサッカーの2026年ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選は16日、大阪・パナソニックスタジアム吹田でB組第1戦が行われ、8大会連続出場を狙う日本がミャンマーを5-0で下して白星スタートを切った。上田(フェイエノールト)が頭で先制点を奪うなどハットトリックの活躍。鎌田(ラツィオ)堂安(フライブルク)も得点した。
 世界ランキング18位の日本は同158位のミャンマーと8勝5分け2敗。21日にはサウジアラビアのジッダで同92位のシリアとの第2戦に臨む。B組は北朝鮮を含む4チームで争う。9組に分かれた2次予選は来年6月まで行われ、各組2位までが最終予選に進む。
日本―ミャンマー 前半、先制ゴールを決める上田(右)=16日夜、大阪府のパナソニックスタジアム吹田(写真部・二神亨)
 ▽B組
日本(3) 5(3―0 2―0)0 ミャンマー(0)
▽得点者【日】上田3(前11分、前49分、後5分)鎌田(前28分)堂安(後41分)

 【評】球を丁寧につないで、ゴール前を固めるミャンマーを左右に揺さぶり続けた日本が快勝した。前半早々のヘディングによる先制点で大量点の口火を切った上田は巧みなワンタッチシュートでハットトリックを達成。全体的に球を失った後に奪い返す意識が高く、連続攻撃につなげた。守備陣は相手のロングボールにも危なげなく対応し、好機を与えなかった。


けが人続出も 攻撃に層の厚さ
伊藤洋、次戦出場へ決意「タフでも試合こなす」

 アジア2次予選の初戦は派手なゴールラッシュで幕を開けた。日本は攻撃の軸となる三笘、古橋、前田らけが人が続出しても層の厚さを見せつけた。
日本―ミャンマー 前半終了間際、自身2点目のゴールを決める上田=大阪・パナスタ(写真部・二神亨) 6連勝中と絶好調の森保ジャパンとミャンマーの力の差は歴然だった。最大7人でゴール前を固め、引いて守る相手を多彩な攻撃で崩した。前半11分にFW上田が高い打点のヘディングで先制すると、28分にはMF鎌田が左足でミドルシュートを射抜いた。前半終了間際と後半開始直後にはDFに抜け出した上田が2点を奪い勝負ありだ。
 ライバルたちが離脱する中アピールに成功しハットトリックの活躍を見せた上田は「初戦だったので勝ちたい気持ちがあった。自分の良さを多少出せた」と胸を張った。
日本―ミャンマー 前半、チーム2点目のゴールを決める鎌田=大阪・パナスタ(写真部・二神亨) この日出番がなかったDF伊藤洋(シュツットガルト、磐田ユース出)は2次予選について「A代表のW杯予選はまだ経験していない。欧州組の移動はタフになる。その中で試合をこなさないといけない」と話していた。10月の強化試合は状態不良で途中離脱しただけに今回に懸ける思いは人一倍強いはず。21日敵地でのシリア戦出場に期待が集まる。
 今後対戦相手のレベルが上がってくるのも見越し、チーム内競争が激化するのは必至だ。「初戦はどんな大会でも難しい。選手たちはチャレンジする姿勢を見せてくれた。次もタフに戦って勝利を収めたい」と森保監督。本気で世界一を狙いにいく戦いは好発進を切った。
(名倉正和)  チャレンジ見せた  森保一・日本代表監督の話 初戦は難しいところだが、選手がいい準備をしてくれた。チャレンジしていこうという姿勢を見せてくれた。ただ、まだまだ点を取れる形があった。よりチャンスをつくり、ピンチを減らしていかないといけない。
鎌田 追加点も腰痛め退く   中盤前寄りで先発した鎌田が追加点で勢いづけた。ゴール正面、相手DFとMFのライン間で縦パスを受け、左足で狙い澄ましたシュートを右隅にたたき込んだ。両手を横に広げ、代表通算7点目を喜んだ。  クラブで出番を減らし、10月は膝痛で不参加。代表でも激しいポジション争いをしている27歳のMFは「自分もそこ(争い)に入れるようにやりたい」と意気込んでいた。前半だけで退いたが、守備への素早い切り替えやボール奪取でも存在感を示した。
サッカーW杯 アジア2次予選 日本の試合予定と今後の予定

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