⚽日本代表に静岡県勢「たくさん出てきて」 日本サッカー協会・宮本専務理事、次代育成語る

 日本サッカー協会の宮本恒靖専務理事(46)が18日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社のインタビューに応じた。2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦う日本代表に静岡県出身者が伊藤洋輝(シュツットガルト、磐田ユース出)のみの現状について「もっとたくさんの選手が出てきてほしい。(地域の)モチベーションにもつながる」と期待を寄せた。

インタビューに応じる日本サッカー協会の宮本専務理事=静岡市駿河区(写真部・宮崎隆男)
インタビューに応じる日本サッカー協会の宮本専務理事=静岡市駿河区(写真部・宮崎隆男)

 宮本専務理事はサッカー人口の継続的な拡大を重点項目に挙げ「キッズや女子の普及が10~15年後に代表チームの活性化につながる。10年、20年の期間で取り組むのがこの国のサッカーをつくっていく上で重要だ」と強調。少子化の中での生き残りへ「サッカーがより魅力的になるように寄り添った指導も必要になる」と指摘し、指導者のレベルアップが不可欠との認識を示した。
 Jリーグ4クラブを抱える本県について「静岡をロールモデルとして全国がまねをし、(サッカー界を)引っ張ってきた過去がある。地域に根ざしたサッカー文化がある」と評価。J1昇格を決めた磐田に続き清水も「J1に戻ってきてほしい」とエールを送った。
 議論されているJリーグの秋春制移行については「夏場の試合を減らすことで競技レベルを上げ、魅力的なサッカーができる」と説明。その上で「夏場に集客できないビジネス上の弊害もあると思うが、魅力的なサッカーをすることで、例えば放映権のアップにつながり違う形でお金を回すことも考えられる」と語った。
 (運動部・名倉正和)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞