着付けや生け花を披露 浜松市中区 静大研究員ドロヒナさん

 静岡大工学部のロシアからの元留学生で、現在は研究員のアナスタシア・ドロヒナさん(29)が着物の着付けや生け花のパフォーマンスを披露する交流イベントがこのほど、浜松市中区の同大浜松キャンパスで開かれた。留学生を支援する浜松市の市民団体「ハートリンガル」と同大卒業生らのボランティア団体「ノーベルポート」が主催し、学生や市民約20人が異文化交流を楽しんだ。

留学生に着付けを指導するドロヒナさん(左)=浜松市中区の静岡大浜松キャンパス
留学生に着付けを指導するドロヒナさん(左)=浜松市中区の静岡大浜松キャンパス

 ドロヒナさんは、インターネットを利用し独学で5年間着付けを勉強したという。イベントでは着物の種類や男女での着こなしの違いなどを説明し、ハンガリー、スリランカ、インドからの留学生4人に着付けを指導した。小原流の生け花のパフォーマンスでは、意図を説明しながら美しい作品を完成させ、会場から拍手が送られた。
 映画をきっかけに日本に関心を持ったというドロヒナさん。「着物などのプロフェッショナルな様式に魅力を感じる」と話し、後輩の留学生に向けては「ただ住んでいるだけでなく、積極的に日本の文化に触れて深い学びを得てほしい」とエールを送った。
 参加者と仕事や人材育成をテーマにしたディスカッションも行った。
 (浜松総局・山川侑哉)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞