詩とともに成長 神座小の集大成 島田 本年度末で閉校 「楽しむ会」児童創作、住民に披露

 本年度末で閉校する島田市神座の神座小は25日、詩を楽しむ会を同校体育館で開いた。詩人の谷川俊太郎さんとの交流を契機に「詩の学校」として歩んできた集大成として、全校児童が創作した詩などを保護者や地域住民の前で発表した。

谷川さんの詩を暗唱する児童=島田市の神座小
谷川さんの詩を暗唱する児童=島田市の神座小


 児童は学年ごとに詩を群読した。6年生8人は「八人で歩んだ一本の道」と題した詩を発表し、寸劇を交えて6年間の思い出を表現した。代表児童が地元特産のミカンやきょうだい関係、季節の変化などを題材に創作した詩も披露した。
 谷川さんが同校のために作った「神座小学校の詩」や、校内にケヤキがあることにちなんで谷川さんの詩「おおきなけやきのき」も全児童で暗唱した。
 6年生の中沢芙玖さん(12)は「卒業して離れ離れになっても友達との思い出は消えないことを詩で表現することができた」と話した。
 同校は1999年に当時の児童が手紙を送ったことをきっかけに翌年谷川さんが来校して以来、週に1度の創作活動など詩を通じた教育活動に取り組んできた。
 (島田支局・寺田将人)

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