⚽藤枝順心高が3回戦へ サッカー皇后杯全日本女子選手権

 サッカーの皇后杯第45回全日本女子選手権は26日、藤枝総合運動公園サッカー場などで2回戦8試合を行った。藤枝順心高(東海)は前半に先制すると、後半にも3点を加え、リリーウルフF石川(北信越)に4―0で快勝した。12月2日の3回戦で、なでしこリーグ1部を制したオルカ鴨川と対戦する。

藤枝順心高-リリーウルフF石川 前半、ゴール前に攻め込む藤枝順心高の辻沢(手前)=藤枝総合運動公園サッカー場
藤枝順心高-リリーウルフF石川 前半、ゴール前に攻め込む藤枝順心高の辻沢(手前)=藤枝総合運動公園サッカー場


 4発 社会人圧倒
 藤枝順心高が効果的なタイミングで4ゴールを奪い、初戦となる2回戦を突破した。経験豊富な社会人が相手でも臆することなく、走力で上回った圧勝劇だった。
 試合直前に体調不良者が出てスタメンが一部変更となるアクシデントがあったが、慌てなかった。均衡状態が続いた前半36分。MF下吉のラストパスをFW辻沢が頭で押し込んで先制点を挙げた。昨年の皇后杯1回戦でハットトリックを達成している点取り屋が、相性のいい会場で相手ゴールをこじ開けた。
 さらに後半7分にはMF久保田が自ら持ち込んで追加点を奪い、33分には下吉がFKを直接決めて3点目。37分にはDF望月が相手の球を奪うと、ミドルシュートでダメ押し。中村監督は「点が欲しい時間で決め切れたのは大きい」と喜んだ。
 3回戦で対戦するオルカ鴨川は技術、球際の強さで上回る強豪だが、正面からぶつかる。「自分たちより上のチームにどれだけできるか楽しみ」と辻沢。連覇が懸かる全日本高校選手権前の腕試しにはもってこいの相手だ。
 (名倉正和)

 ▽2回戦
藤枝順心高(東海) 4(1―0 3―0)0 リリーウルフF石川(北信越)

伊賀(なでしこ) 2(1―1 1―0)1 日大(関東)

日体大SMG横浜(なでしこ) 3(2―1 1―0)1 マイナビ仙台ユース(東北)

オルカ鴨川(なでしこ) 2(2―0 0―0)0 岡山湯郷(中国)

愛媛(なでしこ) 4(4―0 0―0)0 十文字高(関東)

ヴィアマテラス宮崎(九州) 2(2―0 0―1)1 朝日インテックL名古屋(なでしこ)

ASハリマ(なでしこ) 4(3―0 1―1)1 琉球デイゴス(九州)

日テレ・メニーナ(関東) 1(1―0 0―0)0 周南公立大(中国)

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