記者コラム「清流」 一市民として応援

 全国高校サッカー選手権県大会で3年連続決勝に駒を進めた藤枝東高は、全国屈指の強豪・静岡学園高に惜敗し、“三度目の正直”とはならなかった。応援に行きたかったが、その日は出勤日。原稿を書きながらテレビで戦況を見守った。
 近年は私立校の優勝が目立つ。同校も7年間、全国選手権の舞台から遠ざかっていた。一方で、取材先では日頃から同校のサッカーが話題になる。それほど、市民の期待は大きいのだと実感している。
 「2番ではだめ。1番にならないと変わらない」。敗戦後の鷲巣延圭監督の言葉だ。OBとして伝統校の使命と重圧を知っている監督だからこそ、重く響く。同校は来年、創立100周年を迎える。記念すべき年を最高の結果で飾ることを期待し、一人の市民として応援を続けたい。
(藤枝支局・青木功太)

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