⚽磐田ユース大敗、初の降格決定 静岡学園高は3位 高円宮杯U―18プレミアリーグ最終節

 サッカーの高円宮杯Uー18(18歳以下)プレミアリーグは3日、最終節12試合を磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場などで行った。西地区の磐田ユースは大津高(熊本)に0ー4で敗れ11位となり、2018年に参入後初めてプリンスリーグへの降格が決まった。静岡学園高は神戸ユースに敵地で0ー5で敗れたが、3位を確保した。
磐田ユース-大津高 プリンスリーグへの降格が決まり肩を落とす磐田ユースの選手たち=磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場 磐田ユース 失点癖、修正できず幕
 失点癖が修正できない今季を象徴するかのような幕切れだった。最終節に勝利して残留に望みをつなぎたかった磐田ユースは、大津高の波状攻撃を食い止めきれずに4失点で零封負け。世登監督は守備が崩壊し攻撃の糸口が見つけられない状況に「自分たちの時間がつくり出せなかった」と悔やんだ。
 前半は0ー0でしのいだが、シュートは相手の6本に対して磐田ユースはゼロ。後半7分、こぼれ球を押し込まれて先制を許すと、20分にはサイドを崩されて追加点を喫した。さらに25分にFKを押し込まれて3点目、33分にもサイドを突破されて4点目を失った。3年生のFW船橋は悔し涙を流す後輩たちを見て「申し訳ない気持ち」と絞り出した。
 チームは今季、開幕直後から、大量失点もあって5連敗を含む8戦勝ちなしと苦しんだ。9月には藤田前監督から世登監督に交代。守備面を修正し9~10月に3連勝と一時盛り返した。だが、最終盤に4連敗を喫して降格圏に転落し、再びはい上がれなかった。
 参入から6年間戦った高校年代の最高峰から陥落し、来季はプリンスリーグが主戦場となる。チームの中心として期待が集まる2年生のMF川合は「この悔しさを忘れず1年でプレミアに帰ってくる」と雪辱を誓った。
(運動部・名倉正和)

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