島田・相賀小「かたつむりの会」 読み聞かせ28年、活動に幕 閉校で区切り

 島田市相賀の相賀小でこのほど、読み聞かせグループ「かたつむりの会」による最後の公演が行われた。当時の保護者が地域活動の一環で開始し、28年間続いた読み聞かせが区切りを迎えた。

絵本の読み聞かせを楽しむ児童=島田市の相賀小
絵本の読み聞かせを楽しむ児童=島田市の相賀小

 公演は6年生の卒業記念行事として実施していたが、本年度末で閉校するため、全校児童が参加した。最後に選んだ絵本は「花さき山」。地域住民や保護者らメンバー7人が読み手とめくり手に分かれ、心を込めて大型の絵本を読み聞かせた。児童は熱心に耳を傾けた。
 5年鈴木琉花さん(11)は「読み聞かせがある月曜日の朝が待ち遠しかった。1週間の始まりを楽しく迎えることができた」と笑顔を見せた。
 活動は朝の日課として保護者の間で受け継がれ、30年近く続いた。子どもの卒業後も継続して参加するメンバーもいた。親子2代で読み聞かせを体験している家庭もあるという。同会の天野美和子さん(67)は「絵本を通じた触れ合いを楽しみにしてきた。この経験が思い出になってくれればうれしい」と話した。
 (島田支局・寺田将人)

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