クエ、御前崎でどう養殖? 親子ら温水利用研究施設見学

 御前崎市教育委員会の生涯学習講座がこのほど、同市の県温水利用研究センターで開かれた。親子10人が参加し、御前崎ブランドに認定されている“幻の魚”とも呼ばれるクエの完全養殖現場を見学した。

クエの養殖現場を見学する参加者=御前崎市の県温水利用研究センター
クエの養殖現場を見学する参加者=御前崎市の県温水利用研究センター

 講師は鈴木吉典所長が務め、クエやマダイ、トラフグなど主に放流用魚介類の種苗生産を行っていることを説明。約1.5キロに育ったクエは市内の店舗に出荷し、養殖技術の開発にも注力しているとした。鈴木所長はクエの管理について「ウイルス感染すると数十匹が一気に全滅してしまうこともある」と養殖の難しさを指摘。現在は浜岡原発が停止中のため冷たい海水のみで管理しているが「温排水を活用すれば魚類の成長が早くなる」と解説した。
 参加者は実際にクエを養殖している水槽などを見て回り、餌やりなども体験。元気に泳ぎ回り、勢いよく食いつくクエの様子を見て驚いた表情を見せていた。
 (御前崎支局・市川幹人)

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