市民活動支援強化へ 団体登録と補助制度 浜松市が見直し案

 浜松市は19日、市民協働推進委員会の本年度第4回会合を市役所で開いた。市側は、市民活動を市民の寄付で支える「はままつ夢基金」や団体登録制度の強化に向けた支援内容の見直し案を提示した。
 見直し案の方向性としては、現行設立1年以上としている団体登録の年数区分をなくして全ての団体に登録を求めた上で、市民が団体を選んで寄付を行う「希望寄付」と、市民活動全般を支援するために寄せられる「一般寄付」を原資とする補助制度を併用できるようにする。
 一般寄付を原資とする補助制度は上限額を10万円(2分の1以内)とし、年1回の申請を可能にする予定。補助目的については、新体制への移行など組織の強化・継続に関する運営費なども対象に加える。これに伴って、設立後1年未満の団体を対象にしていたスタートアップサポート事業は廃止する方針。
 市側は7月の会合で、スタートアップサポート事業の拡充案を示していたが、他の補助制度との兼ね合いや同事業の利用状況が少ないことなどから、新たな見直し案を示した。今後、詳細について検討を進める。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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