全国高校バスケ2回戦 女子・浜松開誠館、連覇狙う京都精華に敗戦

 バスケットボールの全国高校選手権第2日は24日、東京体育館で行われ、静岡県女子代表の浜松開誠館は2回戦で京都精華学園に63―83で敗れた。第1クオーターから相手の高さを生かした攻撃を止められずリードを許すと、前半を28―43で折り返した。後半には3点シュートを軸に外から攻撃を仕掛けて粘ったが、点差を縮めることができなかった。

京都精華学園―浜松開誠館 2回戦で敗れた浜松開誠館=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 2回戦で敗れた浜松開誠館=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第4クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・井口(左)と前川(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第4クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・井口(左)と前川(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手選手とボールを奪い合う浜松開誠館・望月(左)と中老(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手選手とボールを奪い合う浜松開誠館・望月(左)と中老(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第2クオーター、シュートを放つ浜松開誠館・山本(10)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第2クオーター、シュートを放つ浜松開誠館・山本(10)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第3クオーター、ゴール前に攻め込む浜松開誠館・井口(左)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第3クオーター、ゴール前に攻め込む浜松開誠館・井口(左)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・望月(6)ら=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・望月(6)ら=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 2回戦で敗れた浜松開誠館=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第4クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・井口(左)と前川(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手選手とボールを奪い合う浜松開誠館・望月(左)と中老(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第2クオーター、シュートを放つ浜松開誠館・山本(10)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第3クオーター、ゴール前に攻め込む浜松開誠館・井口(左)=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、相手の攻撃を防ぐ浜松開誠館・望月(6)ら=東京体育館(写真部・二神亨)
京都精華学園―浜松開誠館 第1クオーター、ゴールを狙う浜松開誠館・後藤(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)

 2大会ぶりの優勝を目指す総体2位の桜花学園(愛知)は鳥取城北に111-60で大勝。総体4強の大阪薫英女学院は安城学園(愛知)を111-84で退けた。
 男子1回戦では昨年準優勝の福岡第一が仙台大明成(宮城)を76-65で下し、2回戦に進んだ。

 ▽女子2回戦
京都精華学園 83(26―17 17―11 24―17 16―18)63 浜松開誠館
東海大諏訪(長野) 75―69 鹿児島
大阪薫英女学院 111―84 安城学園(愛知)
札幌山の手(北海道) 86―69 日本航空石川 
足羽(福井) 83―77 和歌山信愛 
下妻一(茨城) 64―49 作新学院(栃木)
京都両洋 94―76 三田松聖(兵庫)
桜花学園(愛知) 111―60 鳥取城北
東海大福岡 87―54 柴田学園大柴田学園(青森)
鵠沼(神奈川) 72―64 岡豊(高知)
土浦日大(茨城) 84―78 大阪桐蔭
千葉経大付 100―80 明星学園(東京)
広島皆実 84―41 明豊(大分)
聖和学園(宮城) 73―69 星城(愛知)
岐阜女 94―43 石川(沖縄)
日本航空(山梨) 89―65 滋賀短大付

必死の粘りも 留学生の高さ止められず
 大会連覇を目指す絶対女王の実力をまざまざと見せつけられた。女子の浜松開誠館は昨夏の全国総体をはじめ、これまで何度も屈してきた京都精華学園に番狂わせを狙ったが、かなわなかった。
 対策を重ねたはずだった留学生にゴール下を支配されたのが痛恨だった。190センチ前後の2人を止めきれず、合わせて46点を献上。リバウンドでも圧倒された。留学生と対峙(たいじ)したエースの後藤は「守備ができなくてチームの足を引っ張ってしまった」と涙を流したが、三島監督は「留学生に渡る前に圧力をかけないといけなかった」。世代別日本代表クラスがさばくパス回しにも翻弄(ほんろう)された。
 それでも内角が厳しいとみれば、外角から積極的にシュートを放つスタイルは貫いた。3点シュート8本を決めたガードの井口主将を筆頭に2試合連続で先発5人全員が沈めた。20点差近くがついた最終クオーターでも全面で相手に食らいつき、少しでも点差を縮めようと必死に粘った。
 この日コートに立った8人のうち5人が1、2年生のチームは大きな伸びしろがある。井口主将は「残ったメンバーがこの悔しさを忘れずチームをつくっていく」と言えば、後藤は「自分たちの代で目標の4強に入りたい」。主力の2人が最終学年となる来年、過去最高の8強を打ち破るチームを目指す。
(名倉正和)

 ▽男子1回戦
福岡第一 76―65 仙台大明成(宮城)
北陸学院(石川) 84―71 関大北陽(大阪)
東海大諏訪(長野) 151―68 自然学園(山梨)
桐光学園(神奈川) 51―49 城東(徳島)
四日市メリノール学院(三重) 74―61 青洲(山梨)
帝京安積(福島) 87―68 瓊浦(長崎)
岡山商大付 73―64 桐生第一(群馬)
桜丘(愛知) 68―60 豊浦(山口)


男子強豪対決 福岡第一に軍配
 ともに複数回の優勝経験がある強豪対決。1回戦屈指の好カードは福岡第一に軍配が上がった。チームの代名詞である「堅守速攻」で主導権を握り、司令塔の崎浜斗は「(守備の戦略が)はまった」と納得顔で話した。
 14-15で迎えた第2クオーターが圧巻だった。エンドライン際から仙台大明成の選手を追い回し、自陣に戻っても激しく寄せ続けた。猛烈な圧力は相手のミスを誘発。ボールを奪うと、電光石火の速攻を次々と繰り出し、このクオーターで25-1と圧倒した。
 6月に名将として知られた仙台大明成の佐藤前監督が死去した。長年、高校バスケ界を一緒に引っ張ってきた福岡第一の井手口監督は試合後に目を潤ませた。涙について問われ「それをしゃべると(もっと)泣いちゃうから」との言葉に、佐藤さんへの思いをにじませた。

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