藤枝明誠、大勝で3回戦へ バスケットボール全国高校選手権

 バスケットボールの全国高校選手権第3日は25日、東京体育館で男子2回戦、女子3回戦を行い、静岡県男子代表の藤枝明誠は87-47で埼玉栄を退けた。28得点、25リバウンドのロードプリンスを軸に内角で主導権を握り、第2クオーター(Q)は激しい守備から大塚絢心、赤間賢人の3点シュートなどで27-9と圧倒。47-22で折り返すと、後半も一方的にリードを広げた。26日の3回戦で八王子(東京)と対戦する。

埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、シュートを決める藤枝明誠・ボヌロードプリンス=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、シュートを決める藤枝明誠・ボヌロードプリンス=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第1クオーター、パスを出す藤枝明誠・赤間(中央奥)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第1クオーター、パスを出す藤枝明誠・赤間(中央奥)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第2クオーター、相手のシュートを防ぐ藤枝明誠・ボヌロードプリンス(99)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第2クオーター、相手のシュートを防ぐ藤枝明誠・ボヌロードプリンス(99)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを決める藤枝明誠・小沢(17)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを決める藤枝明誠・小沢(17)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、ゴールを狙う藤枝明誠・野津=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、ゴールを狙う藤枝明誠・野津=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを放つ藤枝明誠・大塚(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを放つ藤枝明誠・大塚(右)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、シュートを決める藤枝明誠・ボヌロードプリンス=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第1クオーター、パスを出す藤枝明誠・赤間(中央奥)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第2クオーター、相手のシュートを防ぐ藤枝明誠・ボヌロードプリンス(99)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを決める藤枝明誠・小沢(17)=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第3クオーター、ゴールを狙う藤枝明誠・野津=東京体育館(写真部・二神亨)
埼玉栄―藤枝明誠 第4クオーター、シュートを放つ藤枝明誠・大塚(右)=東京体育館(写真部・二神亨)

 男子2回戦では総体を初制覇した日本航空(山梨)が初戦を迎え、高岡第一(富山)を98-78で退けた。前回覇者の開志国際(新潟)、総体2位の東山(京都)も白星発進した。
 女子3回戦では2連覇を狙う全国高校総体覇者の京都精華学園、2大会ぶりの優勝に挑む総体2位の桜花学園(愛知)、前回準優勝の札幌山の手(北海道)、岐阜女などが8強入りした。
大塚(藤枝明誠)3P3本 守備でも貢献
▽男子2回戦
藤枝明誠 87(20-13 27-9 17-13 23-12)47 埼玉栄

 藤枝明誠が順調に序盤戦を滑り出した。100-64で圧倒した鳥羽(京都3位)との1回戦に続き、埼玉2位の埼玉栄も40点差で一蹴。特に守備は4クオーター(Q)とも相手を13点以下に抑えるなど盤石の仕上がりぶりを見せた。
 20-13で迎えた第2Q開始3分で14-0。豊富な運動量で相手のミスを誘発し、リバウンドやこぼれ球から速攻に転じてあっという間に大勢を決めた。第4Qも手を緩めず、開始5分で無失点のまま連続14得点。金本監督も「1年間やってきたことが出せている」と手応えを口にした。
 攻守で存在感を見せたのは夏まで出場時間が限られていた大塚だ。激しい守備に加え、チーム最多の3点シュート3本。「昨年の3位は霜越さん(東洋大)のシュートがあったからこそ。今年は自分がその役割を務める」と打ち続けた。
 県勢男子初の日本一へ、長身留学生を擁する八王子学園八王子との3回戦から本当の戦いが始まる。吉田中出身の大塚は「地元選手でも藤枝明誠で活躍できることを証明したい」と決意をにじませた。
(山本一真)

▽男子2回戦
新田(愛媛) 112-101 広島皆実
日本航空(山梨) 98-78 高岡第一(富山)
尽誠学園(香川) 96-84 和歌山南陵 
土浦日大(茨城) 72-63 鳥取城北
美濃加茂(岐阜) 88-75 正智深谷(埼玉)
育英(兵庫) 71-65 別府溝部学園(大分)
福岡大大濠 71-52 福島東稜
京都精華学園 73-65 八戸学院光星(青森)
東海大諏訪(長野) 110-79 桐光学園(神奈川)
福岡第一 74-62 北陸学院(石川)
東山(京都) 82-74 桜丘(愛知)
帝京安積(福島) 85-83 岡山商大付 
羽黒(山形) 83-76 明徳義塾(高知)
開志国際(新潟) 97-35 四日市メリノール学院(三重)
八王子学園八王子(東京) 98-82 宇都宮工(栃木)

▽女子3回戦
東海大福岡 80-59 鵠沼(神奈川)
大阪薫英女学院 95-42 東海大諏訪(長野)
札幌山の手(北海道) 94-79 足羽(福井)
千葉経大付 74-64 土浦日大(茨城)
京都精華学園 95-67 下妻一(茨城)
聖和学園(宮城) 58-55 広島皆実
岐阜女 59-52 日本航空(山梨)
桜花学園(愛知) 106-63 京都両洋

開志国際(新潟) 連覇へ大勝スタート
 男子で2連覇を目指す開志国際は序盤から厳しい守備でボールを奪って得点を重ね、四日市メリノール学院(三重)に大勝した。富樫監督は「1戦目なので慎重に入ろうと思っていたが、子どもたち(選手)のやる気が出ていたね」と目を細めた。
 早々に点差をつけたことで、ベンチ入りの全選手を起用して主力の体力も温存できた。主将の沢田は「出だしからいい形でプレーできた。次の試合も同じようにいきたい」と笑顔で話した。
男子・日本航空(山梨) 2冠へ好発進
 総体に続く2冠を目指す日本航空が順当に初戦を突破した。4点リードで折り返した後半に50得点と突き放し、山本監督は「3点シュートに苦しめられたが、何とか勝つことができた」とほっとした表情で話した。
 ハーフタイムに相手の武器である外からのシュートへの対応を修正した。厳しく体を寄せ、リングを外れた球を、ナイジェリア出身で上背200センチのオルワペルミらが拾って速攻につなげた。第3クオーター半ばから続けて15得点した猛攻もあり、主将の福岡は「後半は自分たちの流れにできた」と胸を張った。
 オルワペルミはダンクシュートなどで33点を挙げ、「まだ50%の出来。チームのために頑張りたい」と大会初制覇へ気概十分だった。

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