⚽DF森下(磐田ユース出)「自分の色出す」 日本代表生き残り「勝負」

 サッカー日本代表でJ1名古屋からポーランド1部レギア・ワルシャワへの期限付き移籍が決まったDF森下龍矢(26)=掛川市出身、磐田ユース出=が2024年元日に国立競技場で行うタイとの親善試合に生き残りをかけて臨む。1月にカタールで開催されるアジア杯へ強化の場となるが「自分は当落線上の選手。どれだけアピールできるか」。左サイドバックとして存在感を示すつもりだ。

元日のタイ戦に向けて調整を続ける日本代表の森下=掛川市立桜が丘中
元日のタイ戦に向けて調整を続ける日本代表の森下=掛川市立桜が丘中

 名古屋移籍3年目となった今季は、累積警告での出場停止を除くリーグ戦33試合に出場。ウイングバックとして豊富な運動量で攻守にチームに貢献した。ただチームは前半優勝争いをしたものの、終盤に失速して6位。森下自身も「チームと比例して後半がだめだった」と、満足な結果ではなかった。
 それでもJリーグが選ぶ優秀選手34人に選出された。6月にはフル代表に初招集され、エルサルバドル戦でフル出場を果たした充実のシーズンとなった。待望のサムライブルーのユニホームに袖を通したが、「クラブでの成績が第一。グランパスでしっかりプレーできたからこそ代表に選ばれた」と謙虚に受け止める。
 日本代表の左サイドバックでは、中山雄太(ハダースフィールド)のほか磐田ユースの後輩に当たる伊藤洋輝(シュツットガルト)らとしのぎを削る。A代表1試合のみと経験では劣る森下だが、「カオス(混とん)をつくる選手として勝負したい。ほかの選手と違った方が監督も使いやすいはず」と自らの特長を最大限発揮する考えだ。
 来季の目標はゴールやアシスト数ではなく、スプリントの時速35キロ、1試合平均30本と全速力の質にこだわる。「自分の色を出したい。やれる自信はある」。まず年の初めに見せつけるつもりだ。
 (名倉正和)

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