元伊豆の国・地域協力隊の平尾さん 特産イチゴでシロップ 農家へ感謝の気持ち詰め

 伊豆の国市の地域おこし協力隊員だった平尾潤さん(35)がこのほど、新たな土産物として特産のイチゴ「紅ほっぺ」を使ったシロップ「伊豆クラフトシロップ」を開発した。協力隊で活動していた時に出会った農家から紅ほっぺの提供を受け、1年前から開発を進めてきた。イチゴ農家への感謝と応援の気持ちが詰まった商品ができあがった。

特産の「紅ほっぺ」を使った「伊豆クラフトシロップ」を紹介する平尾さん=伊豆の国市内
特産の「紅ほっぺ」を使った「伊豆クラフトシロップ」を紹介する平尾さん=伊豆の国市内

 同市には特産品生産のために仕事を辞めて移住する新規就農者が多く、その姿に感銘を受けたことがシロップ開発のきっかけ。平尾さんは、新たな担い手として頑張る人たちの姿を、活動の集大成として商品を通じて消費者に伝えていきたいと考えたという。
 シロップは紅ほっぺと砂糖、レモン果汁でつくった。生食用としては出荷できない規格外のイチゴを使っている。着色料や香料は一切使用しない無添加シロップで、鮮やかな赤色と豊かな風味、爽やかな香りが特徴。炭酸水や牛乳で割って飲んだり、ヨーグルトにかけたりして楽しめる。
 キャッチフレーズは「未来へともに歩む味わい」。平尾さんは「お世話になった伊豆の国市の魅力を、商品を通して広くアピールしていきたい」と意気込む。
 250ミリリットル入りで、税込み2160円。平尾さんが起業した地域商社「IZU13」でネット販売している。

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