富士宮市の彫刻家御宿さん フィリピン・セブ島に新作を設置

 彫刻家御宿至さん(富士宮市)の新作「創造の楽しみ~喜び~」が、模型大手タミヤ(静岡市駿河区)のフィリピン・セブ島の新工場に設置された。

 ブロンズにウレタン塗装を施した作品は高さ3メートル10センチ。二つの立方体を重ねた構造で、上下それぞれに弱くねじった面と、強くねじった面を持つ。面のなめらかさと縦横のエッジが作り出す直線という相反する要素を、有機的に組み合わせた。
 2021年秋から制作を始めた作品を前に御宿さんは、彫刻家で詩人の高村光太郎(1883~1956年)の著作「美について」を引き「『いい作品は見る人が(周りを)回ってみたくなる』という言葉が頭にあった」と語った。

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