カモ試食、命の大切さ学ぶ 米作学習で育成、スープ作り挑戦 浜松・内野小

 浜松市浜名区の内野小5年生が22日、カモに害虫などを食べさせる無農薬の米作「アイガモ農法」で育てたカモの料理を同区の複合施設ニコエで試食した。総合学習の一環で、同区内の水田で米作りに挑戦してきた児童が、育てたカモを食べることで命の大切さを学んだ。
自分たちで育てたカモの料理を味わう児童=浜松市浜名区のニコエ
 児童はカモガラやにぼしなどのだしの飲み比べをした後、だしや野菜を選んでオリジナルスープ作りに挑戦した。愛知県豊橋市でカモを育てている鳥市精肉店の担当者によるカモの解体作業も行われ、児童は目の前で手際よくさばかれるカモに興味津々に見入った。
 料理は児童が育てたカモや地元食材をふんだんに使った炊き込みご飯、サラダ、グラタンなどのランチプレートが並んだ。カモの解体作業を初めて見たという杉山翔哉さん(11)は「自分たちで育てたカモはとてもおいしかった」と話した。
カモの解体作業に見入る児童
 同講座は、命の大切さや食糧問題について学び、地元浜松の魅力を知ってもらおうと、ニコエを運営する春華堂や浜松いわた信用金庫きらりタウン支店などの地元企業が協力した。
 (浜松総局・小林千菜美)
だしの飲み比べをする児童=浜松市浜名区のニコエ

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