袴田さん再審弁護団 新主任に小川秀世事務局長 静岡地裁に変更届

 現在の静岡市清水区で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定したものの、静岡地裁でやり直しの裁判が行われている袴田巌さん(87)の弁護団は23日、西嶋勝彦団長の急逝を受け、小川秀世事務局長を新たな主任弁護人とする変更届を地裁に提出した。

西嶋勝彦団長の急逝に伴い、新たに主任弁護人となった小川秀世事務局長=16日、静岡市葵区
西嶋勝彦団長の急逝に伴い、新たに主任弁護人となった小川秀世事務局長=16日、静岡市葵区

 7日に82歳で死去した西嶋さんは長年にわたり主任弁護人を、小川弁護士は副主任弁護人を務めてきた。
 刑事訴訟法は、複数の弁護人がいる場合は主任を定めるとしている。一方で当面は団長を置かず、小川弁護士は事務局長を続ける。小川弁護士は取材に「これからも(弁護団の)みんなで力を合わせて無罪判決を勝ち取りたい」と述べた。
 西嶋さんは90年に袴田弁護団に加わり、2004年に団長に就任した。近年は間質性肺炎を患い、酸素ボンベを携えながら、車椅子で再審公判に通っていた。

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