一緒に浜松を盛り上げまいか まちづくりテーマ、討論会も 中野市長が可美中で講話

 浜松市立可美中の学校運営協議会は23日、中野祐介市長を招いた「やらまいか講演会」を中央区の同校で開いた。中野市長が全校生徒約380人や地域住民らを前に講話とトークセッションを行い、ユーモアを交えながら市長職のやりがいや市政運営の意気込みを語るとともに、「ふるさと・浜松、可美のまちづくりに関心を持ち、一緒に盛り上げていってほしい」と生徒にメッセージを送った。

生徒とのトークセッションを行う中野市長(左から2人目)=浜松市立可美中
生徒とのトークセッションを行う中野市長(左から2人目)=浜松市立可美中


 中野市長が中学生を対象に講演するのは昨年5月の就任以来初めて。演台に立った中野市長は陸上部に所属した中学生当時を振り返りながら、「将来は『人の役に立つ仕事に就きたい』と漠然と考えていた」と紹介。総務省時代に北海道など5カ所の地方自治体に勤務したことで「浜松の素晴らしさ、どこにも負けない力に気づいた」と語り「浜松には魅力的な企業、豊かな自然、都市機能、ポテンシャルがある。高校卒業後の進学で浜松から出ても、いずれ戻って来て住んでほしい」と期待を寄せた。
 「20年後の可美・浜松をさらに住みよい街にしよう」をテーマにしたトークセッションでは代表生徒6人から質問を受けた。「『持続可能で創造性あふれるまち』をどうつくるのか」との質問に対しては「急速に進む人口減の流れを食い止め、多様性によってまちと暮らしの魅力を高める取り組みを進めていく」と説明。市長の仕事については「これまでの経験の集大成。(総務省時代に)蓄積してきたものを成果として生かせる仕事なのでやりがいを感じている」と伝えた。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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