東北水産加工品レシピ 全国コンテスト 良知さん、桜井さん(相良高)銀賞 「三陸ブリーズサンド」焼津ツナ缶と組み合わせ 評価

 東日本大震災で被災した東北の水産加工業の復興につなげようと全国の高校生から特産品活用のアイデアを募った「うみうまレシピコンテスト」(復興水産加工業販路回復促進センターなど主催)がこのほど行われ、県立相良高福祉家庭部の良知小桜さんと桜井心莉音さんペア=いずれも2年=が西洋料理部門で銀賞に輝いた。

考案した料理の写真と表彰状を手に、受賞の喜びを語る良知さん(左)と桜井さん=牧之原市の相良高
考案した料理の写真と表彰状を手に、受賞の喜びを語る良知さん(左)と桜井さん=牧之原市の相良高

 コンテストには全国26校144チームが出場。昨秋の書類審査を通った16チームが1月、都内で調理実演とプレゼンテーションに臨み、プロの料理人の審査を受けた。
 2人が考案したのは「三陸ブリーズサンド」。福島県松川浦産あおさ入りの衣をつけて揚げた宮城県の笹(ささ)かまぼこのほか、焼津産ツナ缶、県内産レタスなどを食パンで挟み、ホットサンドに仕上げた。素材を生かした味つけや、東北と地元食材のバランスの良い組み合わせが評価された。
 自宅が隣同士で幼稚園から高校まで全て同じだった2人。友情に加え、東北と本県、食を通じた人々の交流など、さまざまな人と人とのつながりを大切にしたいという思いを込めて考案したという。
 入賞者のレシピは今後、一般販売される計画がある。2人は家族や教員に試食してもらって具材や調理法を改良した思い出を振り返り「このレシピが多くの人に東北の特産品を知ってもらうきっかけになればうれしい」と声をそろえた。
 (教育文化部・鈴木美晴)

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