あいさつや鉛筆の持ち方 入学前に練習 海外ルーツの子ども 静岡市葵区でプレスクール

 静岡市教委は27日、4月に小学校に入学する「外国につながる子ども」を対象にしたプレスクールを同市葵区の特別支援教育センターで開いた。中国やフィリピンなど海外にルーツがある子ども30人が参加し、学校生活を体験した。

学校生活を体験する子どもたち=静岡市葵区の特別支援教育センター
学校生活を体験する子どもたち=静岡市葵区の特別支援教育センター

 子どもたちは部屋に集まり、日本語指導の教諭からあいさつや椅子に座る姿勢を学んだ。ボランティアの県立大と常葉大の学生からのサポートも受け、友達への自己紹介や鉛筆の持ち方も練習した。保護者に対しては、市教委職員が学校で必要な費用や中学卒業後の進路、相談窓口を紹介した。
 プレスクールは対象の子どもが学校生活を円滑に始められることを目指し、2022年度から実施している。全3回で、2月は教科や文房具の名前、ひらがなを学習する。市教委によると、日常生活に支障がなくても学習の場面で日本語指導を必要とする子どもが増えているという。
 (生活報道部・伊藤さくら)

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