災害時に母子支援 静岡県助産師会と藤枝市が協定

 藤枝市は29日、県助産師会と災害時などの母子支援に関する協定を締結した。同様の協定は県内21市町目で、県中部地区では初めて。自然災害や大規模事故といった緊急事態が発生した際に、最大限の支援を確保できる態勢を整える。

協定書を手にする北村藤枝市長(右)と伊藤会長=市役所
協定書を手にする北村藤枝市長(右)と伊藤会長=市役所

 県助産師会は救護所や避難所で母子に対する健康診査、健康相談、心身ケアに当たるほか、医療機関への搬送の助言と転院困難な妊産婦への処置も行う。主に志太地区助産師会が活動し、人員不足の場合は他地域から応援に駆け付ける。
 市役所で北村正平市長と伊藤和代会長が協定書に署名した。北村市長は「災害時とともに災害に備えた平時における連携も強化できる。安心安全の提供に大きく寄与する」と期待し、伊藤会長は「今は高齢者の人口が多く、(災害時は)母子の支援が後回しにされやすいが、実際は口に出せず困っている方が多いと思う。力の限り協力したい」と述べた。
 (藤枝支局・青木功太)

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