起業の魅力や体験談紹介 長田西中 卒業生兄弟が母校で講座

 静岡市は30日、静岡市駿河区の長田西中で、東京都内でスタートアップ(新興企業)を起業した同校卒の兄弟を招いた出前講座を開いた。1年生約180人が起業家の魅力などを学び、将来の進路の選択肢を広げた。

起業家について説明する長島寛人さん(左)と悠人さん=静岡市駿河区の長田西中
起業家について説明する長島寛人さん(左)と悠人さん=静岡市駿河区の長田西中

 登壇したのは、兄でSNSマーケティングなどを手がける「ジョハリ」代表取締役の長島寛人さん(32)と、弟で理美容分野での投資などを行う「SIROIRO」代表取締役の長島悠人さん(27)。起業家の職業の特徴や向いている人の特性などを、実体験のエピソードを交えて説明した。寛人さんは「学校の成績やコミュニケーション能力が全てではない。自分の好きなことをとことん突き詰めて」と呼びかけた。悠人さんは「『何歳までにこうなっていたい』とゴールを決める」などとアドバイスした。
 市が今月から市内の中高12校を対象に始めたスタートアップ起業家・経営者によるキャリア教育の一環。講座を受けた下村昇さん(13)は「手の届かない職業だと思っていたが、先輩の話を聞いて自分にも挑戦できるのだと知った」と語った。
 (社会部・鈴木志穂)

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