常葉大の駅南移転、歓迎 浜松市長「若者呼び込む起爆剤」 

 浜松市の中野祐介市長は31日の定例記者会見で、学校法人常葉大学(静岡市)が常葉大浜松キャンパス(浜松市浜名区)をJR浜松駅南口近接地(同市中央区)に移転すると正式発表したことについて「まちづくりの観点で大きな意味がある。新幹線駅周辺に大学ができることで、若者を他地域から呼び込む起爆剤にもなる」と歓迎した。
 同キャンパスの学生は計1640人(2023年5月1日現在)。中野市長は「多くの若者が駅近隣地域に集うことになり、人の流れ、まちのつくりが大きく変わる。人流変化のシミュレーションを行い、道路など基盤整備も考えていきたい」と述べた。
 その上で、進学や就職を契機に市外転出する若者が多いことを市の課題に挙げ、「大学進学のタイミングで人を呼び込めることを強みにできるよう浜松キャンパスと連携し、いろいろな施策を打っていきたい。若者に選ばれる浜松にしたい」との意向を示した。
 キャンパスの移転先は駅南口から南東に約600メートルの高砂小跡地。市が事業者提案の土地利用計画を審査する「プロポーザル方式」の入札で売却先を公募したところ、同法人が応札し、22日に売買仮契約を結んだ。同法人は28年4月までの新浜松キャンパス開校を目指している。
 (浜松総局・宮崎浩一)

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