「やさしい日本語」 常葉大橘中生 学ぶ 静岡市職員ら講師、ポスター作成

 静岡市葵区の常葉大橘中は1日、市国際交流課の職員らを講師に招き、多文化共生と外国人とのコミュニケーションを学ぶ講座を開いた。1年生75人が参加し、外国人との意思疎通に使う「やさしい日本語」の基礎を教わった。

「やさしい日本語」で学校を紹介するポスターを作る生徒=静岡市葵区の常葉大橘中
「やさしい日本語」で学校を紹介するポスターを作る生徒=静岡市葵区の常葉大橘中


 同課の北川咲織主任主事と、やさしい日本語の普及啓発に取り組む市民グループ「しずおか やさにちネット」の岩崎恵子さん、磐村文乃さんが講師を務めた。講師はやさしい日本語のこつとして「文章を分けて伝える」「簡単な言葉を使う」「敬語は避ける」などと解説した。
 生徒は4、5人のグループに分かれ、やさしい日本語で同校を紹介するポスターを作成。グループで出し合った意見をやさしい日本語に言い換えながら、「生徒が元気」「行事がたくさんある」などと学校の魅力を発表した。良知聖南さん(13)は「文章を短くするよう意識した。言葉を言い換えるのは難しかったけど、みんなで考えたので楽しかった」と振り返った。
 沖本珠代中学主任は「『英語じゃないと伝わらない』という先入観を捨てるきっかけや、自分の考えを相手に分かりやすく伝える練習にもなるのでは」と期待を寄せた。
 (社会部・鈴木紫陽)

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