⚽ジュビロ磐田、鹿児島に4発快勝 セットプレーから3得点 プレシーズンマッチ

 J1磐田は3日、鹿児島市の白波スタジアムでJ2鹿児島とのプレシーズンマッチ(45分2本)を行った。Jクラブとの対外試合は今季初めてで4ー0で快勝した。磐田は前半4分、CKを鹿沼直生が頭で合わせて先制。37分にもCKを鹿沼が押し込んだ。後半5分、MF金子翔太が中央で合わせ3点目、20分にはFKをMF上原力也が直接決めて4点目を奪った。練習試合として45分1本も行い、故障明けのDF松原后、FWジャーメイン良が実戦復帰。FWウェベルトンのゴールで1ー0だった。

鹿児島―磐田 前半37分、磐田の鹿沼が頭で2点目を決める=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・坂本豊)
鹿児島―磐田 前半37分、磐田の鹿沼が頭で2点目を決める=鹿児島市の白波スタジアム(写真部・坂本豊)


▽プレシーズンマッチ(45分×2本)
 磐田 4 2ー0 0 鹿児島
      2ー0
▽得点者【磐】鹿沼2、金子、上原
 【前半メンバー】▽GK 三浦▽DF 植村、伊藤、リカルドグラッサ、高畑▽MF 鹿沼、中村、松本、山田、古川▽FW ペイショット
 【後半途中からのメンバー】▽GK 川島▽DF 西久保、鈴木、森岡、藤川▽MF 上原、レオゴメス、ブルーノジョゼ、平川、金子▽FW 石田


 今季初のJクラブとの対外試合で、磐田がきっちりと結果を出した。3千人以上が見守る公式戦さながらの雰囲気の中、前後半で2点ずつを奪い、守っても相手の好機をつぶして完封した。
 4得点中3点はセットプレーから挙げた。目を引いたのは、3点とも違うキッカーが得点に絡んだ多彩さだ。先制点を引き出したのはJ1福岡から移籍したMF中村の左CK。ゾーンで守る相手の動きを見越し「練習通りいい球を蹴ることができた」と納得顔だ。
 追加点を生んだ右CKはJ2大分から加入したDF高畑の左足からだった。ゴールに向かう軌道で先制点に続いてMF鹿沼の頭にぴたりと合わせた。「左利きのキッカーはあまりいない。もっとアピールできれば」と生き残りに必死だ。
 後半にチーム4点目となる低い弾道のFKを決めたMF上原は昨季からキッカーを務める。さらに練習ではMF藤原、DF松原らも担い、キッカーを巡る競争も激しい。チームでも昨季の得点源だったセットプレーの確認を早い時期から入念に取り組み、横内監督は「選手の意識が高かった」と評価する。
 プレシーズンマッチの90分間で23人が出場し、まだまだメンバーは固定されていない。4得点しての快勝にも指揮官は流れの中のゴールがMF金子のみに終わった結果に「もう少しいい形ができたら」と選手にさらなる奮起を促した。
 (運動部・名倉正和)

磐田の鹿沼、頭で2得点
 磐田のボランチ鹿沼が前半だけで2本のCKを頭で合わせ、2得点した。昨季はJ2リーグで無得点に終わったが「ヘディングもセットプレーも得意。いいアピールになった」と目尻を下げた。
 2得点ともに「いい球が来たのでタイミングを合わせて当てただけ」とさらりと振り返ったが、相手のゾーン守備をかいくぐる動き出しが光ったヘディングシュートだった。
 昨季は終盤に掛けて自慢の守備力で定位置をつかみ32試合に出場。この日もMF中村とダブルボランチを組み、試合を巧みにコントロールした。新加入選手も含めて競争は激しいが「開幕までにすり合わせていい準備をしたい」とスタメン確保に意欲を示した。

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