⚽藤枝ＭＹＦＣ 展開力向上へ鍵のボランチ、新井「チームの中心に」 鹿児島キャンプ（３日）
課題の展開力を高め、Ｊ２藤枝のボランチ新井が定位置確保を狙う。「今年はチームの中心的な存在になりたい」。強い決意で鹿児島キャンプに臨んでいる。
運動量が持ち味で相手ボールを奪い取り、セカンドボールを拾う能力に秀でる。加入１年目の昨季は開幕スタメンを務めたが、シーズン中盤から出場機会が減った。「チームが苦しかった時に力になれず悔しかったが、腐らず練習を積み上げてきた」と今季に懸ける思いは人一倍だ。
九州リーグ都農との練習試合１本目で鋭いパスを出す藤枝のボランチ新井（左）＝国分運動公園多目的グラウンド
２日の九州リーグ都農との練習試合では主力組の１本目で水野とコンビを組み、攻守の要を担った。特長の“つぶし役”をこなしつつ攻撃のタクトを取ったがテンポが上がらない場面もあり、「逆サイドを見て、もう一つ奥までパスを通したかった」と反省する。
今季加わったチーム最年長の梶川には刺激を受けている。「攻守に関わり続け、足が止まらない。一緒にプレーして参考になる。自分もボールに触る回数をもっと増やしたい」と向上心を燃やす。
多彩な選手が集まったボランチの起用法について、須藤監督は「まだ最適解が見えない」と競争を促した上で、「対戦相手を見て組み合わせを考える場合もあるが、基本的にはいいパフォーマンスの選手を使う」との方針を示す。
九州リーグ都農との練習試合でＦＫからゴールを狙う藤枝のＭＦシマブク（左）＝国分運動公園多目的グラウンド
「監督の要求は整理できている。ムラをなくし、今季は年間通じて試合に出続けたい」。藤枝のハイパワーサッカーに欠かせない存在となれるか、背番号６の飛躍に注目が集まる。
（寺田拓馬）
ＭＦシマブク 突破力に自信
ペルー出身の陽気なドリブラーがＪ２藤枝のサイドを駆け上がる。Ｊ１新潟から今季加入したＭＦシマブク。「縦への突破、ドリブルで切り込んでのシュート。最後の質にこだわる」と決意を示す。
２日の九州リーグ都農との練習試合は右肩を負傷した大曽根に代わり、１本目途中から左ＷＢに入った。右が利き足で左右両サイドをこなすが「左の方が得意」。超攻撃的を掲げる藤枝の戦術に順応途上で「相手選手と１対１の局面をいかにつくるか。味方のスペースを空けながら、自分も勝負するやり方が分かってきた」と自信を深めている。
チームの雰囲気は明るく仲間からいじられることもしばしばだが、「メリハリはあって競争が激しい。開幕戦に先発し５ゴール５アシストを目指す」と誓う。
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