⚽藤枝MYFC、攻撃の連動性に手応え J3松本と練習試合 鹿児島キャンプ

 J2清水と藤枝は4日、鹿児島キャンプでそれぞれ練習試合を行った。J2藤枝はJ3松本との練習試合(40分4本)を霧島市の国分運動公園多目的グラウンドで行った。主力組で臨んだ1、2本目で2―1と勝利したが、メンバーを入れ替えた3、4本目は1―2で敗れた。

 ▽練習試合(40分×4本)
 藤枝 3 0―1 3 松本
      2―0
      1―1
      0―1
 【藤枝の得点者】梶川、矢村、中川風
主力組は勝利 梶川、矢村が得点 サブ組に苦言
2本目23分、シュートを決める藤枝・梶川(左)=国分運動公園多目的グラウンド(写真部・坂本豊)  藤枝が昨季よりバージョンアップした超攻撃的スタイルの一端を披露した。主力組で臨んだ1、2本目、先に失点したが、MF梶川、FW矢村のゴールで逆転。チーム最年長の梶川は「キャンプを通じ確実に良くなっている」と攻撃力に手応えを示した。
 1本目から最終ラインでパスを回し、相手を引き付けて攻撃を組み立てた。カウンターからの失点はいただけないが、ボールを動かし続けることで確実に相手の体力を奪った。
 2本目はほぼ相手陣で攻め続ける展開に。同点、逆転弾はいずれも流れるようなゴール。ボランチの梶川がゴール前まで攻め上がって矢村のクロスを合わせて追い付き、GK内山からのパスから右WB前田がつなぎ矢村が仕留めて勝ち越した。梶川は「課題を持って取り組んだ結果。縦にベクトルを向け、いい形で得点できた」と胸を張った。
 攻守の切り替えも素早かった。原動力となったのは2本目からボランチで出場した西矢。同点ゴールの場面をはじめ、ボールを奪われた直後に奪い返し、攻撃のリズムをつくった。ボランチの定位置争いが激しい中、「攻守は一体。自分の良さを出せた」と開幕スタメンへアピールした。
 しかし、3本目でFW中川風が得点を挙げたが、現時点のサブ組は思うように攻撃の形をつくれず、須藤監督は「序列を変えようという意識が足りたい」と苦言を呈した。戦術の浸透とともに、選手層の底上げが引き続きの課題になる。

エース矢村2戦連発 チームにげき飛ばす
藤枝―松本 2本目36分、シュートを決める藤枝の矢村(右)=国分運動公園多目的グラウンド
 エース矢村が1ゴール1アシスト。2日の九州リーグ都農戦から連発で調子を上げてきた。
 1本目はシュート0に終わったが、鋭い動きだしでパスを要求し続けた。真価を発揮したのは2本目。体勢を崩しながらマイナスのクロスで梶川の同点弾を演出したのに続き、右WB前田のクロスを合わせ勝ち越しゴールを奪った。
 中1日の試合が続き疲労感はあるが、「充実している。体の状態はいい」。ただ、目先の結果には満足せず、「チームでやるべきことは明確だが、まだ対応し切れてない部分がある。選手間で厳しく指摘し合う姿勢が必要」とげきを飛ばした。
 (運動部・寺田拓馬)

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