⚽藤枝MYFC 「最適解」指揮官手応え 超攻撃的、進化続く 鹿児島キャンプ

 移動日を除くと7日間で3試合をこなしたJ2藤枝の鹿児島キャンプ。超攻撃的戦術の浸透を図るとともに、選手個々の能力を見極め組み合わせの「最適解」を探り、須藤監督は「あす開幕ならこのメンバーという見通しが立った」と手応えを示した。

J3松本との練習試合後、選手に奮起を求める須藤監督(中央)。戦術浸透に手応えを示す一方、チーム内にさらなる競争を促す=国分運動公園多目的グラウンド(写真部・坂本豊)
J3松本との練習試合後、選手に奮起を求める須藤監督(中央)。戦術浸透に手応えを示す一方、チーム内にさらなる競争を促す=国分運動公園多目的グラウンド(写真部・坂本豊)

 キャンプ直前の山形との練習試合(30分4本)は1-5で敗れたが、個人、チームとも修正して鹿児島では2勝1分け。特に全体では引き分けたが、4日のJ3松本戦(40分4本)では主力組が“逆転勝ち”。1本目の失点をはね返し、2本目はほぼ相手陣で攻め続け、MF西矢は「毎試合、課題は出るが、確実に良くなっている」と自信を深めた。
 「超攻撃的」を掲げながら昨季終盤は自陣でミドルブロックを敷き、状況に応じて守備を固める戦術を取り入れ残留をつかみ取った。須藤監督は今季、守備を再整備した上で、ボール保持によりこだわる姿勢を明確にする。練習試合でもGKとCBからパスを回し、相手のプレスをかいくぐって攻撃を組み立てるトライを繰り返した。また、ハイプレスにも磨きを掛け、指揮官は「前線からボール奪取に行く時と行かない時の判断の共有ができつつある」と自己分析する。
 あとは中盤から攻撃のテンポを上げ、逆サイドや一発背後を狙ったロングパスも織り交ぜゴールに迫る迫力を出せるか。開幕に向け連動性を高める作業が続く。
 昨季は年間通じて選手層の薄さが気になった。新戦力で年代別日本代表の経験を持つFW中島はまだチーム戦術になじみきれず、期待のブラジル人DF2選手もコンディションを上げるのはこれから。須藤監督は「信頼できる選手はいるが、サブ組との成長の差が気になる。底上げを図りたい」とチーム内のさらなる競争を促す。
 (寺田拓馬)

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