DX支援者に職員29人委嘱 浜松市 変革マインド拡大に期待

 浜松市は5日、デジタル技術を活用して市民サービスの向上や業務改革などを推進する「DX(デジタルトランスフォーメーション)支援者(メンター)」として職員29人を新たに委嘱した。部局の枠を超えて庁内に「変革マインド」を広げる役割を担う。

中野市長(右)からDX支援者の任命書を受ける職員=浜松市役所
中野市長(右)からDX支援者の任命書を受ける職員=浜松市役所

 市役所で行われた任命書授与式では、中野祐介市長が「社会の変化に対応するためには、仕事のやり方やサービスを見直さないといけない。組織の変革、働き方改革を進め、市のDXをけん引してほしい」と激励し、デジタル形式の任命書を手渡した。
 第2期生となる29人は昨年8月から計7回の研修に取り組み、ITの基礎に加え、6チームに分かれて実際業務に即した課題改善策の検討手段を学んできた。職員らはチームごとに研修の成果報告も行い、市民の待ち時間や手間の削減、職員の業務効率化の双方につながるデジタル活用の観点を発表。DX支援者として「周囲とビジョンを共有していきたい」「組織風土自体を変える人材になりたい」などと抱負を述べた。
 DX支援者の育成は、2023年1月に策定した市DX推進計画の取り組みの一環。3年間で計75人を育成する方針で、今回で計54人になった。
 (浜松総局・宮崎浩一)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞