包括的な相談窓口 島田市 設置へ予算計上

 島田市は2024年度、高齢者や生活困窮者、障害者、子育て家庭など対象者の属性を問わない包括的な相談窓口を市役所に設置する。「重層的支援体制整備事業」として、24年度当初予算案に関連事業費240万円を計上する。
 ひきこもりが長期化し、高齢の親(80代)と子ども(50代)が生活に困窮する「8050問題」、育児と親の介護を同時に担う「ダブルケア」などの複合課題に対応し、各制度のはざまに位置する人を適切な支援へとつなげる狙い。
 相談をはじめ、社会とのつながりを築く支援や属性を超えて交流できる地域づくりに取り組む。各担当課との調整役や伴走的支援の拠点として、24年秋の窓口設置を目指す。
 市の担当者は「市立総合医療センターや市役所新庁舎の完成などハード面は整備が進んだので、施設を市民のために生かせるよう態勢づくりに努める」としている。
 (島田支局・寺田将人)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞