役目終えた針に感謝 専門学校生 技術向上誓う 静岡浅間神社で供養

 静岡市駿河区の辻村和服専門学校は8日、曲がったり折れたりして役目を終えた針を供養する恒例行事「針供養」を同市葵区の静岡浅間神社で行った。

古針を豆腐に刺して供養する学生=静岡市葵区の静岡浅間神社
古針を豆腐に刺して供養する学生=静岡市葵区の静岡浅間神社

 専門学校生5人が、自分で仕立てたり祖母から受け継いだりした色とりどりの着物に身を包んで参列した。神職が祝詞を読み上げた後、学生は一人ずつ豆腐に古針を刺して供養。ともに成長してきた道具に感謝し、技術の向上を誓った。
 今春から舞台衣装を制作する仕事に就くという4年の加藤里恵さん(21)=同市駿河区=は「私たちは針がなければ何も作り出せない。『いつもありがとう、これからもよろしくね』と気持ちを込めた」と笑顔で話した。
 (社会部・鈴木志穂)

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