沼津・あわしまマリンパーク 25日まで営業「これが最大限」 閉館2週間延期

 12日の営業をもって閉館するとしていた沼津市の淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」は9日、閉館を約2週間延期し、25日に変更すると発表した。理由は予想以上の多くの来館者が訪れていることなどを挙げている。同水族館は「これが最大限の延期であり、最後の機会」としている。

「あわしまマリンパーク」の閉園を受けて訪れた来館者。船乗り場やチケット売り場には多くの人が列を作る=2月上旬、沼津市
「あわしまマリンパーク」の閉園を受けて訪れた来館者。船乗り場やチケット売り場には多くの人が列を作る=2月上旬、沼津市
「あわしまマリンパーク」のチケット売り場から続く行列。多くの来館者が早朝から並ぶ=2月上旬、沼津市
「あわしまマリンパーク」のチケット売り場から続く行列。多くの来館者が早朝から並ぶ=2月上旬、沼津市
淡島行きの船乗り場。「あわしまマリンパーク」の来館者が長い列を作る=2月上旬、沼津市
淡島行きの船乗り場。「あわしまマリンパーク」の来館者が長い列を作る=2月上旬、沼津市
「あわしまマリンパーク」の閉園を受けて訪れた来館者。船乗り場やチケット売り場には多くの人が列を作る=2月上旬、沼津市
「あわしまマリンパーク」のチケット売り場から続く行列。多くの来館者が早朝から並ぶ=2月上旬、沼津市
淡島行きの船乗り場。「あわしまマリンパーク」の来館者が長い列を作る=2月上旬、沼津市

 先月22日の閉館発表後、入場制限するほど来館者が県内外から訪れ、入場しても混雑で水族館を楽しめていないとの声が出ているという。同水族館は「マリンパークを愛するより多くの皆さまに、楽しい思い出をご提供できるよう、精いっぱいのおもてなしに努める」とコメントした。
 水族館ファンのほか、同館が登場する人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンが入場券を求めて連日行列を作り、来館者数は閉館発表前の5~10倍に急増。駐車待ちやマナーに関するトラブルも生じていた。
 同水族館は2019年ごろから、オーロラグループ(名古屋市)が経営。立て直しを図ったが、資金繰りが悪化し、施設の老朽化を理由に閉館を決めた。
営業継続希望の館長、新オーナー確保へ数社と交渉  あわしまマリンパークの伊藤裕館長は、閉館後の新たなオーナー企業を探すため数社と交渉していることを明らかにした。文書で9日までに回答した。
 伊藤館長によると、現在のオーナー企業の意向で閉館を決めたが、自身は営業継続を希望し活動しているという。現在飼育している動物は、閉館後の数カ月間は同水族館内で維持するとしている。従業員の動向については「詳細が決まっていない。個別の判断もある」とした。
 伊藤館長は再開を望むファンに向けて「継続を希望して再開に向けて活動している。諦めずに頑張っていくので温かく見守ってほしい」とコメントした。

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