御前崎市予算案 子育て環境充実へ 24年度 一般会計微増158億円 

 御前崎市は14日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度比0・7%増の158億円。子育て環境のさらなる充実を図るほか、地域防災力の強化や観光交流人口の拡大に向けた取り組みにも重点配分した。

御前崎市2024年度 予算案 主な事業
御前崎市2024年度 予算案 主な事業

 白羽幼稚園と白羽保育園、御前崎こども園の再編統合に伴い、25年度に開園する民設民営の新こども園の整備補助に約1億9千万円を計上した。新規事業として空き家対策や公共施設のオンライン予約システム構築にも乗り出す。地域防災活動への女性参画も推進していく。
 24年度当初予算案は市の財政状況悪化に対応するため、病院事業への繰り出し金を23年度とほぼ同額に設定し、地区振興助成や公営企業への補助を例年と比べて減額するなど歳出削減に力を入れた。ただ、中東遠消防指令センターの設備更新や元金償還の据え置き期間が終了したことで公債費が増額し、全体的な予算規模は膨れ上がった。柳沢重夫市長は「持続可能なまちづくりにチャレンジし、新たな活力につながるように編成した」と強調した。
 歳入の柱となる市税は2・3%減の約68億100万円。主な内訳について、市民税は1・2%増、固定資産税は4・4%減など。歳出のうち公債費は30・1%増の6億5100万円となった。
 中部電力浜岡原発の立地に伴う歳入(交付金や固定資産税など)は40億8千万円で、一般会計の25・82%を占める。
 (御前崎支局・市川幹人)

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